著者
丸山 茂徳 大森 聡一 千秋 博紀 河合 研志 B.F. WINDLEY
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.115-223, 2011-02-25 (Released:2011-05-20)
参考文献数
217
被引用文献数
25 or 22

Pacific-type orogeny (PTO) has long been recognized as a contrasting accretionary alternative to continent-continent collisional orogeny. However, since the original concept was proposed, there have many new developments, which make it timely to produce a new re-evaluated model, in which we emphasize the following new aspects. First, substantial growth of Tonarite–Trondhjemite–Granite (TTG) crust, and second the reductive effect of tectonic erosion. The modern analog of a Pacific-type orogen developed through six stages of growth exemplified by specific regions; initial stage 1: the southern end of the Andes; stage 2: exhumation to the mid-crustal level at Indonesia outer arc; stage 3: the Barrovian hydration stage at Kii Peninsula, SW Japan; stage 4: the initial stage of surface exposure of the high-P/T regional metamorphic belt at Olympic Peninsula, south of Seattle, USA; stage 5: exposure of the orogenic core at the surface at the Shimanto metamorphic belt, SW Japan; and stage 6: post-orogenic processes including tectonic erosion at the Mariana and Japan trench and the Nankai trough. The fundamental framework of a Pacific-type orogen is an accretionary complex, which includes limited ocean floor material, much terrigenous trench sediment, plus island arc, oceanic plateau, and intra-oceanic basaltic material from the ocean. The classic concept of a PTO stresses the importance of the addition within accreted rocks of new subduction-generated arcs and TTGs, which were added along the continental margins particularly during the Cretaceous. Besides the above additional or positive aspects of a PTO, here we emphasize the negative effects of previously little-considered tectonic erosion caused by subduction over time. The evaluation of such extensive tectonic erosion leads a prospect of the presence of huge quantities of TTG material in the lower transition zone, where many subducted slabs have ponded, as illustrated by mantle tomography. This is confirmed by density profiles of the mantle, which show that TTGs are abundant only along the bottom of the upper mantle accompanied by slab peridotite, lherzolite, and MORB. The major velocity anomaly in the lower transition zone is best explained by the predominance of SiO2 phases, hence TTG, and not by MORB or ultramafic rocks. Reasonable calculations indicate that at a depth range of 520-660 km TTG material amounts to 6-7 times more than the total mass of the surface continental crust. The traditional view is that the Japanese islands evolved since 520 Ma through five Pacific-type orogenies, which grew oceanward, thus creating a continuous accretionary complex ca. 400-500 km wide, with TTG growth at the continental side of each orogen. However, the subducting oceanic lithosphere has produced five times more TTG crust compared with the present TTG crust in the Japan islands. This is explained by the fact that over time tectonic erosion has dominated the increasing arc-TTG crust. Accordingly, Japan has lost four arc-TTG crusts to tectonic erosion. TTG material, such as trench sediment, arc crust, and continental margin crust, was fragmented by tectonic erosion and transported into the bottom of the upper mantle at depths of 520-660 km. Worldwide data suggest that tectonic erosion destroyed and fragmented most of the Pacific-type orogens.(View PDF for the rest of the abstract.)

言及状況

外部データベース (DOI)

Yahoo!知恵袋 (1 users, 14 posts)

産総研の地質ニュースのジオパークの紹介の中にありました。 https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/08_10_07.pdf 「ノースウエストハイランド(North West Highlands): 同地はスコットランドで最初のジオパークで,2005年に認定された.ここにはヨーロッパで最も古い岩石(およそ30億年前の片麻岩;Lewisian ...
丸山重徳さんの論文などでは、 「太平洋型造山帯 ―新しい概念の提唱と地球史における時空分布―」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/120/1/120_1_115/_ar... 大陸地殻は太平洋型(沈み込み型)造山帯のみで形成されるとされています。 島弧の火成活動で大陸地殻が形成されます。 ...
丸山重徳さんなどは、大陸地殻は太平洋型造山帯のみで形成されるとしています。 時間があれば下の論文を読んでみてください。 簡単にいえば、伊豆・小笠原弧のような海洋(性)島弧が平行に衝突すると合体して大きくなります。それを何回も繰り返して大陸が成長して行きます。 また、海溝に中央海嶺が沈み込んでくる前後で、付加体が発達したり花崗岩質のマグマが地殻に貫入したりして大陸地殻が肥大し ...
大陸衝突型造山帯では、太平洋型(沈み込み型)造山帯のような活火山帯は出来ません。 ただ、衝突の段階の一つの、衝突していった大陸側の海洋プレートがマントルまで沈み込んで、大陸から海洋プレートが破断して、海洋プレートがマントルに落下すると、入れ替わりに熱いマントル(アセノスフェア)が上昇してきて一時的な火成活動が起きて火山が出来ることがあります。 ヒマラヤでは約4千万年前がこの段階 ...
造山地帯は普通は「山地帯」もしくは「造山帯」と言います。 山地帯は植生を表す場合に使用します。 造山帯は地形や地理学ではなくて地質学の分野になります。 地質学の造山帯には、太平洋型造山帯と衝突型造山帯の二つがあります。 詳しくはこの論文をお勧めします。 太平洋型造山帯 ―新しい概念の提唱と地球史における時空分布― https://www.jst ...
結論から言えば含まれます。 「造山運動」と日本語に翻訳されたもとの英語はmountain buildingではなくて、 Orogenyの日本語訳になります。 このオロジェニーの意味には、1億年以内に形成されるとても広い地質学的な変化のすべてを含んでいる概念になります。 海嶺には主に島弧-海溝系のものと中央海嶺がありますが、このどちらも太平洋型造山帯においては大陸地 ...
アルプス山脈もヒマラヤ山脈も大陸衝突型造山帯になります。 大陸衝突型造山帯の場合、どちら側のプレートが沈み込んだのかによって、 造山帯の中核となる広域変成帯の隆起方向が違ってきます。 アルプス山脈の場合は、北側のヨーロッパ大陸側の海洋プレートが、 アフリカ大陸側のプレートに沈み込みを始めて、 最後に大陸どうしが衝突しました。 現在は簡単に全球の地震波 ...
「海溝があると側に島が出来る」のは島弧を作るマグマが形成されるからですね。 なので、どのようにマグマが出来るのかという「島弧マグマ成因論」というのがあります。 また「花崗岩成因論」もあって、島弧海溝系つまり太平洋型(沈み込み型)造山運動には、大陸地殻を増加させるという重要な役割があります。 島弧マグマに関しては、東北日本の地下構造が研究されています。 https://www ...
島弧海溝系=太平洋型造山帯 時間があればこれを読むと、とても詳しい。 太平洋型造山帯 ― 新しい概念の提唱と地球史における時空分布 ― 丸 山 茂 徳* 大 森 聡 一* 千 秋 博 紀** 河 合 研 志*+ B.F. WINDLEY https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/120/1/120_1_11 ...
白頭山に関しては 東北大学総合学術博物館のサイト 「白頭山の謎」で詳しく書かれていますが、 http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/paekdusan/index.html 「中国東北部・朝鮮地域においてこれほど活動的なのは白頭山地域以外にはありません。なぜこのような活動が3000万年もの間続いているのか。また、なぜこの位置な ...
本ではなくてネットにある論文です。 暇つぶしにでも読んでみてください。 超大陸と日本列島の起源 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/120/1/120_1_100/_ar... 活動的大陸縁の肥大と縮小の歴史 ―日本列島形成史アップデイト― https://www.jstage.jst.go.j ...
海溝部では「構造浸食」が常時作用しているので、付加体が形成される海溝は南海トラフのように海溝に堆積物が大量にあるような部分でしか形成されません。 日本海溝では付加体はほとんど形成されていません。 成長速度ですが、現在の南海トラフでは付加体は定常的に形成されています。 この2千万年間で約80kmぐらいのようです。 現在、地表に現れている付加体の幅は、 ...
漠然とした質問なので、ざっくりと回答します。 マグマオーシャンが大量の雨で冷やされて海ができ、 表面が岩石化したときからプレート運動がはじまったとされます。 プレート同士がぶつかり、沈み込みが起きることでマグマが形成されて島弧状に大陸地殻の一部ができるようになり、 さらに中央海嶺の沈み込みで大陸地殻が大量に形成されるようになった。 この島弧同士が平行に衝 ...
「太平洋型造山帯 ー新しい概念の提唱と地球史における時空分布ー 」 丸山茂徳ほか https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/120/1/120_1_115/_ar... この論文のなかで、「花崗岩成因論」が書かれていました。 参考にしてください。 検索でこのようなファイルをみつけました。 ...

教えて!goo (1 users, 1 posts)

花崗岩質の地殻が主に形成されるのは、太平洋型造山帯の火山フロントの地下ですが、 約1億年に1回ぐらいの間隔で中央海嶺が沈み込んでくると、 後に花崗岩バソリス帯となるような大量の花崗岩が形成されて、 大陸地殻が増加することになるそうです。 それから最近では各海溝の観察から、付加体が形成されているのは一部の海溝だけで、 ほとんどの海溝では「構造侵食」が進んでいると考えられています。 ...

OKWave (1 users, 1 posts)

花崗岩質の地殻が主に形成されるのは、太平洋型造山帯の火山フロントの地下ですが、 約1億年に1回ぐらいの間隔で中央海嶺が沈み込んでくると、 後に花崗岩バソリス帯となるような大量の花崗岩が形成されて、 大陸地殻が増加することになるそうです。 それから最近では各海溝の観察から、付加体が形成されているのは一部の海溝だけで、 ほとんどの海溝では「構造侵食」が進んでいると考えられています。 ...

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@Yuasa_Yusuke  地質からの視点なら、マル氏・イソ氏のこの論文(日本語)と、このときの特集号にまとまってるのあるから良いと思う。 https://t.co/yh3zI82WYX https://t.co/V5w9fUhuGq

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