著者
渋川 祥子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.591-595, 1979-08-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
5
被引用文献数
4

圧力鍋で煮豆を作るときの加熱条件, および煮豆の特性を常圧下で作った煮豆と比較した結果, 次のことがらが明らかとなった.1) 予備浸漬により十分に吸水した大豆は, 圧力鍋加熱では, 蒸気噴出後の加熱継続時間0~1分, むらし時間5分でやわらかくなる.常圧下加熱にくらべ, 所要時間は1/3~1/4, ガス消費量は, 約1/4であった.2) 圧力鍋によるゆで豆は, 常法にくらべ, 甘味が強くねっとりした口触りであり, 煮豆として好まれる.3) 甘味が強いのは, 加熱時間が短いため, 煮汁中へ溶出する糖量が少なく, 豆中め糖量が多いためであり, ねっとりしているのは, 同じ理由で, 豆中の水溶性ペクチン量が多いためと考えられる.4) ゆで豆を加熱しながら調味すること, 圧力鍋ゆで豆は硬さに変化がないが, 常法のゆで豆は硬くなる.しかし, 調味料の浸透量には差がない.

言及状況

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煮豆をもっちりとした食感にしたいなと思ったけど、圧力鍋鍋かあああああってなって、超えられない壁を感じているところ。 うーん、、結構 豆煮るから圧力鍋買う....?いやいやいや。。。。 https://t.co/UJDh88Y18n
圧力鍋で豆を蒸すと甘くなる理由を考えてたんだけど、ただ糖分が流出しないだけらしい。でも蒸した直後と時間経ってからだと明らかに味が違うんだよな…うーん… https://t.co/xWm5amBHe0

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