- 著者
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森満 保
- 出版者
- 耳鼻と臨床会
- 雑誌
- 耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.4, pp.138-144, 2017-07-20 (Released:2018-08-01)
- 参考文献数
- 3
約 20 年持続した筆者自身のホワイトノイズ様頭鳴に対し、アカミミズから発見された線溶酵素剤であるルンブロキナーゼを服用したところ、数日で頭鳴の明らかな減弱を認めた。増量効果も確認され、2 年後の現在も自覚的にほぼ消失している。この効果からの治療的診断によって、頭鳴症例の中に、大脳聴覚野での血小板凝集性のフィブリン血栓症(thrombotic microangiopathy)によるものの存在が推測された。その機序について文献的考察を行った。