著者
飴矢 美里 田中 加緒里 瀬知 亜有未 羽藤 直人
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.177-183, 2018-09-20 (Released:2019-09-01)
参考文献数
13

一側性声帯麻痺に対する音声機能改善術後の音声治療の有用性について検討した。音声機能改善術後に音声治療が必要であった症例では、健側声帯の過緊張性発声や声帯溝症による声門閉鎖不全を認め、音声治療後は自・他覚的評価において改善が得られた。今回の検討から声門閉鎖不全による発声困難期間に健側声帯の過度な代償性による過緊張性発声を来した症例や声帯溝症がある症例には、術後の音声治療が必要と考えられた。しかし、一側性声帯麻痺患者に対する音声機能改善術後の音声治療の報告は少なく、今後更なる検討が必要である。

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一側性声帯麻痺に対する音声機能改善術後の音声治療 https://t.co/P139QrNg5c “声門閉鎖訓練として、以前はプッシング法がよく用いられていたが、仮声帯の収縮を引き起しやすいため、単独では行わず、あくび・ため息法やアクセント法などのリラクセーション法と併用して用いられるよう勧められている”

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