著者
久我 むつみ
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.99, no.9, pp.1208-1217,1235, 1996-09-20 (Released:2010-10-22)
参考文献数
27
被引用文献数
5 5

本研究は妊娠による味覚機能の変動の詳細を検討したものである. 妊婦97例を対象に妊娠後の味覚につき問珍し味覚検査を行った. 32例については, 経時的な味覚機能の変化の検討を行った. 72例については, 血清微量元素の測定も行った. 対照は健常女性30例とし, 妊婦, 対照とも検査は全例同一検者が行った. 妊婦の味覚域値は妊娠前期から中期に, 非妊娠女性に比べ有意に上昇していた. 妊婦の血清亜鉛値は妊娠中期から後期に低下する傾向を認めた. 従って妊娠初期の味覚障害の成因を亜鉛欠乏との関連のみで説明づけることは困難であると思われた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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昨日からつわりに新しく味覚障害も加わって、色々おいしくないのですが、ネットの記事は適当ですね。論文が検索の比較的上位にあってよかった。亜鉛は関係ないらしい。https://t.co/nuDuLvCK80
妊娠による味覚機能の変化に関する検討 https://t.co/5ZB06ut4Ub
妊娠による味覚機能の変化に関する検討 成る程、亜鉛が不足するのですか。因みに妊婦の鉄分摂取も結構重要ですよね。 https://t.co/8xyqX0GrRF

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