著者
中溝 晃介
出版者
日本簿記学会
雑誌
簿記研究 (ISSN:24341193)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-8, 2020-06-30 (Released:2020-09-04)

本稿は,会計データ分析を行うためには,どのようなデータ形式が良いのかという問いに取り組むものである。近年,AI やビッグデータといった情報技術分野のトピックが,会計分野にも広まってきている。今蓄積しているデータを集計・分析すれば,AI やビッグデータの分析に繋がるのかと言われるとそうではない。複式簿記は紙媒体で行われてきたため,その技術も紙で行うことが前提とされている。しかし,大量のデータをコンピュータで処理するならば,データ形式もそれに適したものにしなければならない。XBRL GL はデータの仕様を予め定めて標準化されたものである。XBRL 形式の仕訳データを作成することで,必要なデータを抽出したり集計したりすることが,他の形式よりも正確に行えるようになる。

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J-STAGE Articles - 電子化された仕訳データの形式に関する分析 https://t.co/PhToIlWxSw この論文を読み直している。メインメッセージは「仕訳データの形式としてはXBRL GLが最適」。
会計データの分析において、表記ゆれやデータの形式の違いは大きな課題。これらを整理するためのデータクレンジングには手間がかかるので、データの標準化が求められる。 XBRLによって問題解決を探る論文。 J-STAGE Articles - 電子化された仕訳データの形式に関する分析 https://t.co/PhToImdAUw

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