著者
松澤 大輔
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.57-64, 2016 (Released:2017-06-23)

遺伝子DNAが出生後も環境と生体との相互作用によるエピジェネティックな修飾を受けて発現調節されることが注目されている。DNAメチル化はその一つであり、脳内神経細胞のDNAメチル化も様々な外部刺激により後天的に変化がもたらされる。近年では精神疾患においてもその影響を示唆する研究が相次いでいるが、不安や恐怖の記憶が症状に関わるストレス関連精神疾患ではエピジェネティックな現象の関与について現在でも知見が少ない。本稿では、ストレス関連精神疾患で発症脆弱性や治療抵抗性を示す背景としてのDNAメチル化の関与を、筆者の教室で得られた結果を紹介しながら論じたい。精神疾患におけるエピジェネティックな機構は、ストレス応答の変化など獲得した行動の次世代への継承にも役割を果たしている可能性もあり、今後の研究結果の蓄積が待たれている。

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「ストレス関連精神疾患とエピジェネティクス」 によると成体の獲得した恐怖行動が、エピジェネティックな過程を経て 子供世代(F1)のみならず孫世代(F2)に引き継がれることを示した。https://t.co/OQ9n6j6qAU ス… https://t.co/V753aSznJh
トラウマ  PTSD 精子 遺伝子    運転免許 自発的 自主的 発達障害    ストレス関連精神疾患と エピジェネティクス - J-Stage  https://t.co/MvzjbbM5hC  松澤大輔 著 - 2016 遺… https://t.co/T30yMvdXc2

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