著者
泉水 紀彦 望月 聡
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.33-43, 2014-01-31 (Released:2019-04-06)

社交不安の認知モデルによると、ネガティブで歪んだ自己イメージが不安の維持に重要な役割をもつと指摘されている。本研究の目的は、情動価の異なる自己イメージの保持が、社会的状況でのパフォーマンスへ与える影響を検討することであった。高社交不安詳と低社交不安詳の参加者を三つのイメージ条件に振り分け、スピーチ前にネガティブ、ポジティブ、統制のいずれかの自己イメージを生成させ、そのイメージを保持したまま、スピーチ課題を行った。その結果、ネガティブな自己イメージを保持した高社交不安者は、統制条件と比較して、不安症状が他者に見えていると評価した。評定者評価においても、ネガティブ条件のスピーチ場面のパフォーマンスの悪化が示された。ポジティブな自己イメージを保持した高社交不安者は、ネガティブ条件と同様に、状態不安が増加したが、不安症状が他者に見えているかどうかの評価は現実的であった。本研究の結果から、ネガティブな自己イメージは高社交不安者により否定的な影響を与え、ポジティブな自己イメージは、ネガティブな自己イメージとは異なる影響をもつことが示唆された。

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【掲載論文】泉水 紀彦, 望月 聡, スピーチ場面における異なる情動価をもつ自己イメージの影響の検討, 行動療法研究, 2014, 40 巻, 1 号, p. 33-43 https://t.co/tx1LlfIQb6
【掲載論文】泉水 紀彦, 望月 聡, スピーチ場面における異なる情動価をもつ自己イメージの影響の検討, 行動療法研究, 2014, 40 巻, 1 号, p. 33-43 https://t.co/tx1LlfIQb6
【掲載論文】泉水 紀彦, 望月 聡, スピーチ場面における異なる情動価をもつ自己イメージの影響の検討, 行動療法研究, 2014, 40 巻, 1 号, p. 33-43 https://t.co/tx1LlfIQb6

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