著者
奥村 泰之
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.155-165, 2014-09-30 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
2

研究者は研究報告の完全性と正確性に関して責任を有する。しかし、行動療法研究における、論文の方法と結果の記述は、十分な質を担保できていないことが多い。CONSORT(Consolidated Standards of Reporting Trials)声明のような研究報告に関するガイドラインは、研究報告の質向上に寄与するだけでなく、研究計画を立てるうえで役立つ。本稿では、CONSORT声明に準拠し、非薬物療法の介入研究において、失敗しない研究計画を立てるために、特に重要な五つの留意事項((1)臨床試験登録の実施、(2)主要評価項目の設定、(3)有害事象の測定、(4)介入法の詳細の記述、と(5)例数設計の実施)の解説と、その具体的な記載事例を紹介することを目的とする。

言及状況

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RCTの論文を書く際のCONSORT声明。 https://t.co/jGuMI6YqfW 日本語の解説論文は以下: 薬理と治療 https://t.co/blRYCNE3U4 行動療法研究 https://t.co/mCBqNkBUOZ

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