著者
野中 舞子
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.55-65, 2015-01-31 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
1

チックに対する行動療法は、ハビット・リバーサルを中心としてエビデンスが蓄積されてきた。しかし、チックの抑制に伴う反動への懸念は臨床家の間でもみられている。そこで、本稿ではハビット・リバーサルの有効性と限界を理解するとともに、国内の現状と課題を明らかにすることを目的として文献を概観した。その結果、(1)ハビット・リバーサルのエビデンスの蓄積はなされているが、低年齢の場合、併発症がある場合、音声チックに対してはまだ不十分であること、(2)社会機能の改善やコントロール感の向上を重視した介入効果研究が増えてきていること、(3)国内では単純チックへの単一事例の報告が多く、家族の関係調整の必要性が唱えられることが多いことが示された。今後は音声チックを伴う例や併発症を有する例を対象に実践研究を積み重ねるとともに、家族関係の調整による効果の実証的な検討が望まれる。

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【掲載論文】野中 舞子, チックへの行動療法の現状と今後の展望, 行動療法研究, 2015, 41 巻, 1 号, p. 55-65 https://t.co/C947bWBs15
チックへの行動療法の現状と今後の展望 https://t.co/9KGoalZlpr

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