著者
首藤 祐介 山本 竜也 坂井 誠
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.137-147, 2015-05-31 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
2

行動活性化療法は生活の中で強化される経験を増やす行動を活性化することを目的とした、抑うつのための構造化された短期療法である。本事例においては、大うつ病性障害により休職に至った29歳の男性に対して活動スケジュールと回避行動への介入を中心とした14回のセッションと2回のフォローアップ(1回45分)を実施した。その結果、活動が増加するとともに、Self-rating Depression Scale(SDS)の得点が65点から37点に減少していた。1年後もSDSの得点が37点であり、長期間効果が維持されることが明らかになった。このことから、行動活性化療法は回避行動や反すう、生活習慣の乱れによって抑うつ状態にあるクライアントに効果が期待でき、復職支援にも有効であると考えらえる。

言及状況

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【掲載論文】首藤 祐介, 山本 竜也, 坂井 誠, 抑うつ者に対して行動活性化療法を適用した症例報告, 行動療法研究, 2015, 41 巻, 2 号, p. 137-147 https://t.co/LQHkbHiPyb
行動活性化療法についてちゃんと学んでおかなきゃなと学習中。 抑うつ者に対して行動活性化療法を適用した症例報告 https://t.co/PUqOPwsDfR
行動活性化療法の実例を記述した論文がうつ症状の対策としてかなり参考になるので印刷して手元に置いておこうと思った。Assess/Choose/Try/Integrate/Ovserve/Never give up=ACTIONのプロセスを用いて男性を職場復帰へと導いた https://t.co/NR53ZOz3lY

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