著者
デ・アントーニ アンドレア
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.654-673, 2022-03-31 (Released:2022-07-20)
参考文献数
64

本稿は、現代日本における「憑き」や「憑依」を通して治癒した人々の経験に焦点を当てながら、精霊が発生する過程や精霊を祓うことによる治療過程を検討する。徳島県にある賢見神社で参与観察した民族誌的データに基づき、情動・感覚、身体化された記憶と想像力との相互関係がいかに治療の効果や治癒と関わるのかを分析する。治療の受け手の治癒過程に注目しながら、情動・感覚、身体化された記憶と想像力の役割を検討した上で、憑依を通した治癒経験を理解するためには、ヒーラー側に焦点を当てるのではなく、受け手に焦点を当てるような分析モデルの方が効果的であると論じる。

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アンドレア・デ・アントーニ「正体不明な霊でも祓われる 現代日本の憑依を通した治癒経験における記憶・想像力・エンスキルメントの役割」 https://t.co/3CqoNltzMK
というわけで明日はこれ!論文を読むといっても私も専門家ではないので部分ごとの大まかな説明と紹介になっちゃうとは思いますが…よろしくお願いします! https://t.co/HdepJarPXV
アンドレア・デ・アントーニ「正体不明な霊でも祓われる 現代日本の憑依を通した治癒経験における記憶・想像力・エンスキルメントの役割」 https://t.co/3CqoNlu7Ci
アンドレア・デ・アントーニさんの「正体不明な霊でも祓われる」『文化人類学』86 (4)、公開されていたの気づかなかった→https://t.co/g7qckrbTOC 現代日本における霊・憑き物・邪気・?の経験を100人以上への聞き取りによって論じており、妖怪・怪異研究などの参考になることがあるかも

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