著者
白岩 祐子 小林 麻衣子 唐沢 かおり
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.105-116, 2018-08-27 (Released:2018-09-19)
参考文献数
23

本研究は2000年に始まった意見陳述制度と2008年に始まった被害者参加制度に着目し,両制度を実際に行使した犯罪被害者遺族がこれらの制度をどのように評価し,またその意義や問題点をどのように理解しているのかを検討した。交通事犯や殺人などの遺族97名から協力を得て制度に対する評価を求めたほか,「制度の意義」「制度の問題点」「行使するとき留意した点」につき自由記述を求めた。その結果,両制度はいずれも遺族から高く評価されており,とくに「心情・意見を直接被告人や裁判官に伝えられる」「思考や気持ちの整理ができる」点が肯定的な制度評価につながっていること,逆に,「自分の話を被告人や裁判官がどのように受け止めたか分からない」「専門家や経験者による支援があればよかった」という点が否定的な制度評価につながっていることが明らかになった。

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性犯罪被害者、増える裁判参加 制度開始から10年、全体の4分の1に:朝日新聞デジタル https://t.co/XsMJE4TWR5 最後の方に白岩さん@東大の研究がちらりと紹介されているのはこの論文→「犯罪被害者遺族による制度評価」https://t.co/sVScjSkFEA

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