著者
平野 真理
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.343-354, 2012-12-30 (Released:2013-06-04)
参考文献数
37
被引用文献数
6 1

本研究の目的は, 「生得的にストレスを感じやすい」というリスクを, レジリエンスによって後天的に補うことができるかを検討することであった。18歳以上の男女433名を対象に質問紙調査を行い, 心理的敏感さと, 資質的レジリエンス要因(持って生まれた気質の影響を受けやすい要因)・獲得的レジリエンス要因(後天的に身につけやすい要因)の関係を検討した。分散分析の結果, 心理的敏感さの高い人々は資質的レジリエンス要因が低い傾向が示されたが, 獲得的レジリエンス要因については敏感さとは関係なく高めていける可能性が示唆された。次に, 心理的敏感さから心理的適応感への負の影響に対する各レジリエンス要因の緩衝効果を検討したところ, 資質的レジリエンス要因では緩衝効果が見られたものの, 獲得的レジリエンス要因では主効果のみが示され, 敏感さというリスクを後天的に補える可能性は示されなかった。また心理的敏感さの程度によって, 心理的適応感の向上に効果的なレジリエンスが異なることも示唆され, 個人の持つ気質に合わせたレジリエンスを引き出すことが重要であることが示唆された。

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心理的敏感さと心理的適応度には負の相関があるが、その関係は線形ではなく、敏感さ上位20%が心理的適応度が低い。そのため、敏感さには閾値があり、ある程度以上だと適応度が下がる と書いてあるけども、根拠となっているグラフで見るとそこ… https://t.co/MUBuy2Ofih
この辺とか参考にはなりそうだが。https://t.co/wh6veZSF6q 医学的にどこまで――? ってなると疑問だったり。 (大体の奴は住み込みやらせると気が利くようになるって噂を略w)

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