著者
阿部 晋吾 太田 仁
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.294-304, 2014-12-30 (Released:2015-03-30)
参考文献数
51
被引用文献数
4 1

本研究では中学生を対象に, 自己愛傾向の程度によって, 教師からの叱りの動機推測が援助要請態度に及ぼす影響に差異がみられるかどうかを検討する質問紙調査を行った。その結果, 教師からの叱りに対して向社会的動機を推測するほど, 援助適合性認知は高くなる一方, 自己中心的動機を推測するほど, 援助適合性認知は低くなることが示された。自己中心的動機の推測はスティグマ認知にも影響を及ぼしていた。また, 自己愛傾向の高い生徒は, 向社会的動機の推測の影響が弱く, 自己中心的動機の推測の影響が強いことも明らかとなった。

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先生の叱り方は 自己中心的な動機より 向社会的な動機の方が 子どもは先生に相談 しやすいと感じるようになる。 あなたの叱りは、子どもから見て 先生の都合で叱ってる? 子どものために叱ってる? 客観的に自分を見る 必要がありそうですね❗️ https://t.co/b7NcNpdOxd
阿部晋吾・太田仁(2014). 中学生の叱られ経験後の援助要請態度 —自己愛傾向による差異— 教育心理学研究, 62, 294-304. https://t.co/emuq1bUvoj

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