著者
藤木 大介
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, no.Suppl., pp.21-24, 2021-02-20 (Released:2021-03-08)
参考文献数
8

教師の学習に関するメタ認知的知識の不正確さは不適切な指導へとつながる.例えば効果があるなら体罰もやむなしとする考えもある.しかし罰を用いて行動傾向を変容させることは非常に困難であることが知られている.したがって児童・生徒の不適応行動への指導に罰を用いることは倫理的にも科学的にも不適切である.そこで本研究では,教員養成課程の学生や現職教員が体罰についてどのように考え,その効果についてどのような知識を持っているか検討した.その結果,いずれの者も体罰が有効でないことを完全には否定できなかった.また教職課程での学習や現場での経験が体罰に関する倫理的な態度の形成や体罰の有効性の否定につながる可能性が示された.

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非常勤先に出すために論文の要旨を書いてるけど,論文中の日本語要約に真逆のことを書いてしまっていることに気づいた…(汗)。「いずれの者も体罰が有効でないことを完全には否定できなかった.」って,逆じゃん。正確には「完全には受け入れられなかった」かな。 https://t.co/MWyPhfDGUT
藤木 大介(2021)体罰の効果に関するメタ認知的知識の不正確さ. 日本教育工学会論文誌,44(Suppl.):21-24 https://t.co/KRcNGjd4GV 教職課程の学生は体罰を用いなくても指導がうまくいっていることを学んでいるから,体罰に頼る必要性がなく,その効果等を肯定する意味がなくなっている可能性 https://t.co/jgC49YZxX3

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