著者
鈴木 克明
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.43084, (Released:2019-10-29)
参考文献数
33

我が国の教育工学研究におけるインストラクショナルデザイン(ID)研究の位置づけについて概観し,教育革新が求められている今日の研究基盤としてID研究が果たすべき役割について述べた.我が国では初等中等教育における授業設計と企業研修の文脈でのIDに乖離が見られた時期があり,その後高等教育には教員の能力開発(FD)の文脈でIDの諸概念が浸透していった.今後研究基盤としてIDが果たすべき役割として,デザイナーになり革新的な実践を共創すること,デザイン研究でIDの知見拡大に貢献すること,脳科学の知見でIDを再解釈・精緻化すること,次世代の大学を創出する一翼を担うこと,教えないでも育つ教育を実現すること,ID専門家育成上級講座に参画することを提言した.

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[IR][高等教育研究]

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翻訳された著書などはなさそうで残念だけど、DXに発展していく流れにも興味はあるので、今後論文などを追っかけていきたいなと。https://t.co/hRKfc2VXXv
何故理論を背景に持つことが重要なのか?という点を説明する上では、鈴木克明先生の論文に書かれている。実践方法としてはデザイン研究(Design-based Research)が挙げられる。 https://t.co/AOzrcetiof
臨床教育を実践する立場としてはデザイン研究ってのは非常に旨味があると思うのよね
熊大 鈴木先生の「インストラクショナルデザイン研究の今後に寄せて」(2020) は教育工学者必読。IDモデルの定式化、単なる応用が増える"おもしろくない"IDからの脱却を提唱。現場の「不確実性」に対処できるデザイナーの育成をせねばIDは分野として死んでいく。 https://t.co/DsoP9DgWkm
“インストラクショナルデザイン研究の今後に寄せて” https://t.co/ZN21XYX8iK #IR #高等教育研究

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