著者
小清水 敏昌
出版者
日本薬史学会
雑誌
薬史学雑誌 (ISSN:02852314)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.194-202, 2020 (Released:2021-01-28)

目的:1895(明治 28)年の「喘息煙草説明書」の記載事柄について調査し,また喘息煙草の来歴,使用方法や売薬の制度なども調査した. 方法:国立国会図書館,東京大学医学図書館,たばこと塩の博物館などにおいて関係文献を調査した. 結果:緒方洪庵の息子達(次男:惟準,三男:惟孝)および小林謙三(適塾生)の 3 人が喘息煙草に関与していた.次男は軍医であり喘息煙草を考案し,三男は薬舗主となり「喘息煙草説明書」を作成した.謙三は内務省から許可された喘息煙草を自店で製造販売した. 結論:喘息煙草の材料は印度大麻草であり,初版の日本薬局方から同エキス剤と共に収載.同チンキ剤は第三版から収載された.3 製剤は戦後の第六版日本薬局方で削除されたが,わが国では 66 年間大麻製剤が収載されていた.Cannabis 製剤が約 150 年前の江戸時代から日本で使用されていたことは特筆すべきことである.

言及状況

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@mememememto https://t.co/oYvhoiSeAj 一応これが喘息煙草で調べた時のソースです そうですね僕もその薬効としての吸引は 否定するつもりは無いのです 昔の日本人は大麻を吸っていた!アメリカに禁止された!返せ! と言う論調があまりにも日本と大麻の歴史から剥離してるなと思って
明治時代に印度大麻が輸入された当時の経緯→ 阪大医学部を作った緒方洪庵の息子さん緒方惟孝さんが関わってたみたいです。 明治の初めにあへんが禁止になった話なども書いてありますね。 これを見ると日本の大麻と印度大麻は別ものだと感じざるを得ません。 https://t.co/RusOmMnL8Q
"Cannabis 製剤が約150年前の江戸時代から日本で使用されていたことは特筆すべきことである" これ本当ならちょっとびっくりだな。 かつては阿片煙草、チョウセンアサガオ煙草もあったのか。 https://t.co/m6UJ6kb6Q6
@23YUYU1 @kanata0875 @hoshuto_jp @hyakutanaoki 特効でつかっていた覚醒剤と大麻は別です笑 大麻は薬物でなく植物
#一之輔ハッピー #ニッポン放送 明治のころは 大麻たばこ は 合法だった  ぜんそくに効く?? https://t.co/GhENoyvusK https://t.co/wz8CqbnSgG
一応付け加えておきますが、私は嗜好品としての大麻には賛成していません。 日本では大麻吸引の習慣がなかったし、安全性の研究も不十分だと思うからです。 「明治初期に市販された「喘息煙草」を巡る史的考察」↓江戸時代から日本では薬品として大麻製剤を使っていた。 https://t.co/tnrEj8LbWI
明治初期に市販された「喘息煙草」を巡る史的考察 - 文献詳細 - https://t.co/kLWJQHrUxh Altmetrics https://t.co/VIy3srxmXe
明治初期に市販された「喘息煙草」を巡る史的考察*1 https://t.co/ClFywTyyMU
明治初期に市販された「喘息煙草」を巡る史的考察 https://t.co/6Zaf8zJUGz
@tekkenoyaji @ManWood01123840 https://t.co/5OC1YUG2v4
https://t.co/TrG7Cg9icM なお、日本では大麻を使った改良バージョンもあったらしい。全部置き換えなのか、配合なのかまでは分からず。 喘息を口実に吸いまくってた人がいたという記述もあり、大麻の割合のが多いものもあったのかな? まあ、少なくともチョウセンアサガオよりは遥かに安全だから…
J-STAGE Articles - 明治初期に市販された「喘息煙草」を巡る史的考察 https://t.co/ccn932wXmE

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