著者
安田 美弥子
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.16-20, 1999-06-25 (Released:2017-10-27)

アルコール依存症の専門クリニックで「家族はシステムとして機能しており, 家族の一員に変化を与えれば, 家族全体も変化する」という家族システム論に基づいて依存症者の家族を対象にして家族教室を行っている。今回は, 家族教室の参加者を教室での観察と詳細な個別面接によって現在の共依存的な問題, 生育歴上の問題, 会への出席状況と依存症者本人の回復状態, 家族会の役割などについて調査した。その結果, 現在の共依存的な問題は, 依存症者の言動に巻き込まれている, 依存症者の起こした問題の尻拭いをする, 家族全体に対し支配的であるの3要素に大別された。また, 生育歴上の問題が多く, 家族自身がAC(Adult Children)であることが分かった。出席が定期的な場合は依存症者本人も回復しつつあった。さらに家族自身の言葉から家族教室の機能を分析し, 看護者の家族教室での関与を家族看護の視点で考察した。

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