著者
川合 紀宗
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.269-273, 2010 (Released:2010-08-31)
参考文献数
17
被引用文献数
3 5

認知行動療法とは, クライエントの不適応状態に関連する行動や情緒, 認知の問題に対して介入し, 適応的な反応を学習させ, 情緒の安定や行動の修正を行う方法である. 吃音臨床・研究分野においても, 特に吃音の多因子モデルが発表され, 吃音の核症状以外の問題が具体化され, その問題へのアプローチの重要性が提起された1990年代後半より, 認知行動療法を取り入れた臨床や研究が数多く発表されるようになった. 本稿では, 認知行動療法の理論および構造, そして認知行動療法がどのように吃音の臨床で用いられているかを紹介するとともに, その留意点や限界点についても論述する. また, 認知行動療法が吃音研究・臨床分野において脚光を浴びる以前より実践されている認知行動療法の要素を含んだアプローチについても紹介する.

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お、いいですねぇ・・・。 獲得性吃音、殊に疲労やストレスで発現しているから心因性吃音なのだ! 酷いと訓練で矯正する必要が出てくるから、気をつけてほしいのだ。 高齢で発症した心因性吃音症例の経過 https://t.co/6HM594j9r6 吃音に対する認知行動療法的アプローチ https://t.co/Mfy3VO7G6E https://t.co/WPnpezdfWt
ここらへんが安全かな。 https://t.co/DyNTtpY8Ku 認知行動療法は吃音に限らず「うつ」とか「腰痛」にも応用が効くなんて言われてて。「脳の癖(吃らないと発話できないとの思い込み)を改善」とか行動する事で「脳の扁桃体を大きくして不安を減らす」とかあるらしいです https://t.co/6NO8gZnc8Z
「吃音と生きる」昨日届いてた~ 巻末の参考文献見るとバランスいいのかもと。以前薦められた小林先生のと 伊藤伸二さんが絡んでる認知行動療法(って都筑先生もか?)はいつか買おうと。 認知行動で検索したらPDF出てきた~ https://t.co/SJUkOd2Tiy

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