著者
新美 成二
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.242-247, 1999-07-20 (Released:2010-06-22)

声帯に病変があると, 声質が劣化することは衆目の認めるところである.そこで病的音声の生成の機構を知るためには声帯振動を子細に観察しなければならない.観察方法は数多くあるが, 中でもストロボスコピーは, その簡便さ, 安全さ, さらに経済性から臨床ではよく用いられる.しかし原理的に不規則な声帯振動の観察には適していないために, その臨床応用には自ずから限界がある.最近, 電子工学および計算機を用いた情報処理技術が進歩し比較的手軽に声帯振動を高速撮影をすることが可能になってきた.今回の報告ではこのような方法を用いることによって声帯振動と声の質との関係, さらに聴覚印象の異なる音声の生成機構について解説を行った.

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@aman0_kei あ、そういう切り口でしたか。なにげに最近のニューラルボコーダの考え方に近くて驚きました。ちなみに声帯から出る音は喉頭原音と呼ばれるようで、音声のみからは正確にはわかりませんが、https://t.co/ptpSImR423 https://t.co/a4P2pEonxp あたりに説明がありますね。

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