著者
重野 純
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.260-265, 2000-07-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
10

生理的には正常なのに正しい音程が分からず, そのために正しい音程で曲を再生できない場合を, 生理的に問題がある場合と区別して認知的音痴と呼んだ.そして, 何がどうして分からないのかについて考えた.その際, (1) 音の高さにおける2種類の性質―ハイトとクロマ―, (2) 2種類の音感―絶対音感と相対音感―, (3) 音楽におけるカテゴリ知覚, の3つの側面から考察した.その結果, 認知的音痴は音名についても音程についてもカテゴリ知覚ができないことや, 音の高さや音程をカテゴリ記憶ではなく感覚痕跡記憶により記憶するため不確実な認知・再生しかできないことなどが原因として考えられた.さらに, 認知的音痴は相対音感を磨くことによりその解消が図られるのではないかということが示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

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認知的音痴の話 https://t.co/mC9DDDvPVz
また、この論文で用いられている用語、ハイトとクロマー(音の高さにおける2種類の性質)、②絶対音感と相対音感(2種類の音感)に関しては、こちらの論文が詳しく説明しています。この論文も面白いです。 『絶対音感と音痴』 https://t.co/LQ8SaXr1G0
重野先生のがあった / 絶対音感と音痴 https://t.co/suZiZEHkl8

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