著者
近藤 知子
出版者
日本作業科学研究会
雑誌
作業科学研究 (ISSN:18824234)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.33-43, 2021-12-25 (Released:2022-01-08)
参考文献数
28

「作業」は,作業療法の軸となる概念の一つであり,これを教えることは,作業療法教育において不可欠である.本論文は,作業科学を基盤に,「作業」および「作業的存在」の概念を教えるプログラムを紹介することを目的とする.プログラムは,これから作業療法を学んでいく学生が専門職としてのアイデンティティ を育んでいくための土壌を作ることを念頭に,対象を 1 年生とした.内容は, 1 )作業療法の歴史の価値と変遷, 2 )作業と作業的存在の理解, 3 )作業の見方, 4 )意味のある作業, 5 )作業の文脈, 6 )意味のある作業と作業的存在の理解, 7 )作業的公正, 8 )作業療法と作業のトピックから構成され,各90分,合 計 8 回の授業を行うことを想定した.本論には,授業前課題,授業内講義・演習,グループワーク,グループプレゼンテーションなど具体的にどのような教育方法を用いているかを記すと共に,授業に対し学生が抱いた感想も含めた.

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特集:作業科学に関する教育の今 「作業」の概念を教える:作業療法を学ぶ学生を対象として(近藤,2021) https://t.co/lzbdg3xdEG

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