著者
大里 洋一
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.2022-014, 2022 (Released:2022-08-10)
参考文献数
9

薬学生の病院・薬局実習において,しばしば指導者が実習生の言動が理解できず思考停止になることがある.なぜ実習生の言動が理解できないのかを紐解いていくと,知識・技能に関する問題,態度や行動特性に関する問題,そして性格や価値観に関する問題に大別できる.さらに,指導側の薬剤師と実習生との間でコミュニケーション・ギャップが生じるのは知識・技能以外の問題が多いことに気づく.なぜなら,これらの学問は現役の指導薬剤師でも体系的な学習をしてこなかったからだ.しかし,態度や行動特性に関する学問の多くは体系化されているため,新たに学ぶことは可能である.また性格や価値観の捉え方もMBTI®など適切なツールを使えば理解することはできる.薬剤師は独自の専門性を維持しながらも,必要とされているスキルを身につけることが実習生とのコミュニケーションのみならず様々な関係者に貢献する上で重要であると思われる.

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あるある(多分) 今日は、疲れたけど明日以降ちゃんと読もうかな 薬学生の病院・薬局実習において,しばしば指導者が実習生の言動が理解できず思考停止になることがある. J-STAGE Articles - 性格の違いをとらえた教育活動 https://t.co/HI2DJ6vpEb

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