著者
今福 輪太郎
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
pp.2020-002, (Released:2021-01-20)
参考文献数
15

質的研究の目的は,研究対象となる当事者の視点から見える事象や人々との関わり,その人の心情などの内面的世界を理解することにあり,事実に対する「良い」「悪い」の評価基準は保留することが重要である.医療者教育の分野においても質的研究への関心が高まり,質的研究を「やってみよう」「やってみたい」と思う人が増えてきている.しかしながら,それに比例して,「どんなリサーチ・クエスチョンを立てたらいいのか」「何人からデータを収集すればいいのか」「数値に表しきれない膨大なデータが蓄積されていくだけでこの先どうすればいいのか」「分析手順がわからない」など,質的研究を始めてはみたものの壁にぶつかる人も多くいるだろう.本稿では,質的研究を実施する中でしばしば生じる疑問に答えながら,質的研究の位置づけや目指すものを整理し,その基本理念や方略について考察していく.

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[質的研究] 今福 輪太郎(2020)

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@starting_over00 つhttps://t.co/Mru1ZTmu2v 次は修論ですね。
ユーザーリサーチも "re-active" じゃなくて "pro-active" が大事って言われるけど、質的研究の進め方、考え方がその源流を表してる感じがある > 質的研究は,問題を解決するための研究ではなく,潜在する問題を発見するための研究であり探索的な特性を有する https://t.co/9Osp7tEAHr

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