著者
飯島 清美子 山口 忍 渡辺 尚子 綾部 明江
出版者
一般社団法人 日本公衆衛生看護学会
雑誌
日本公衆衛生看護学会誌 (ISSN:21877122)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.144-153, 2016 (Released:2016-09-02)
参考文献数
27

目的:本研究は,市町村保健師が精神保健分野の個別対応で抱える困難を表す内容を明らかにし,実践への示唆を得る事を目的とする.方法:市町村に勤務する保健師を対象に,半構造化面接法を用いてデータ収集を行い,質的記述的に分析した.結果:8名の市町村保健師の協力が得られ,市町村保健師が精神保健分野の個別対応で抱える困難は,476のコード,45の小カテゴリー,11の中カテゴリー,4つの大カテゴリーが抽出された.市町村保健師は【当事者・家族への対応の難しさ】を感じ,社会資源の少なさや支援拒否,支援効果のわかりづらさから【当事者がもつ生活しづらさの改善の難しさ】があり,【市町村という立場での連携・組織体制構築の不足】や【支援の際に起こる保健師の感情コントロールの難しさ】でも困難を感じていた.考察:市町村保健師自身は,精神保健分野の対応技術の獲得,否定的感情のコントロール,当事者理解を進めていく必要がある.

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https://t.co/imRzR3FYTB > 否定的感情のコントロールについては,自分自身の感情を自覚し,自分自身でのストレスマネジメントも必要となる.(略)計画的な研修参加の機会,実践でのスーパーバイズを受ける事や,事例検討を行い内省し学びを深めていく機会を設ける,といった職場のサポートが重要
https://t.co/imRzR3FYTB > (1) 市町村組織全体の体制整備不足 > 訪問や情報交換時に障害福祉担当課の職員に協力してもらえず「保健センターは精神保健が中途半端な立場」な状況がみられ〈福祉との役割調整の不足〉を感じていた.
https://t.co/imRzR3FYTB > 支援の際に起こる保健師の感情コントロールの難しさ > 対応技術への不安・迷い > 対応を避けたい気持ち > 立場がはっきりとしないもどかしさ
https://t.co/imRzR3FYTB > 市町村という立場での連携・組織体制構築の不足 > 市町村組織全体の体制整備不足 > 福祉との役割調整の不足 > 保健センター内体制の整備不足 > 外部組織との連携の取りづらさ
https://t.co/imRzR3FYTB 表2  市町村保健師が精神保健分野の個別対応で抱える困難を表す内容 > 自立支援・調整の難しさ > 社会資源やサービスが少ない中での支援・調整 > 経済的問題がある際の支援
https://t.co/imRzR3FYTB > 経験のある保健師でもアセスメント技術の不十分さ(略)市町村保健師の精神保健分野の個別対応では,精神障害者支援の技術についての報告がある.その中で兼平ら(2010)は,精神障害者への家庭訪問時における市町村保健師の支援技術への不安を報告している.
https://t.co/imRzR3FYTB > 市町村保健師は(略)社会資源の少なさや支援拒否,支援効果のわかりづらさから【当事者がもつ生活しづらさの改善の難しさ】があり,【市町村という立場での連携・組織体制構築の不足】や【支援の際に起こる保健師の感情コントロールの難しさ】でも困難を感じていた.
市町村保健師が精神保健分野の個別対応で抱える困難 https://t.co/imRzR3FYTB > 考察:市町村保健師自身は,精神保健分野の対応技術の獲得,否定的感情のコントロール,当事者理解を進めていく必要がある.

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