著者
相良 洋子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1163-1170, 2009-11-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1

月経随伴症状の代表的なものとして月経困難症と月経前症候群を取り上げ,一般的事項と心身医学的対応について概説した.月経困難症では,一般的な対処方法についての正しい情報を提供し,同時に月経を主体的にとらえる姿勢を養うことが重要である.器質的疾患がある場合には,それが患者のライフサイクルに与える影響をも視野に入れて対応する.また性的外傷体験をもっているような場合には,特に受容的態度が必要である.月経前症候群では,まず前向的な症状調査で正しく診断することが重要である.そのうえで,この症候群がbiopsychosocialなものであることを認識し,薬物療法と同時に患者の思考や行動パターンにもアプローチしていく.

言及状況

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>患者が「PMS ではないか? 」と言ってくる時, それが実際にPMS であるのは30 〜40 %,または約半数といわれている おぉ・・・そうなんだ。 「月経随伴症状に対する心身医学的対応/相良洋子」 https://t.co/f3OhIlyHHD

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