著者
鈴木 裕也
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.154-158, 2014-02-01 (Released:2017-08-01)

摂食障害は社会的要因に大きく関係した疾患であり,「社会文化結合症候群」というとらえ方がある.本症の患者数は統計的に把握しにくいが,EDNOSを含めると患者は増加の一途をたどっていると思われる.産業構造の変化による1980年代からの女性の社会参画増加による育児への影響や,競争社会によるストレスの多い排他的な,子どもたちにとって住みにくい社会へと変貌している状況から,今後も患者数は増加することが危倶される.「やせ礼讃社会」によるダイエットの流行と本症の増加にみられる関係は,裕福な経済状態という社会的環境変化を潜伏変数とした擬似相関であり,発症要因としての因果関係はないと考える.

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さっきのに書いてる摂食障害と高校の偏差値の話はこれやな https://t.co/8H4HgGBiCA
埼玉県の摂食障害と偏差値の研究はこれやな。偏差値70以上の学校に多かったってやつ https://t.co/G7PXckfA6x
J-STAGE Articles - 社会的要因からみた摂食障害(<特集>摂食障害の最近の動向) https://t.co/fMyQ0wdYZe
J-STAGE Articles - 社会的要因からみた摂食障害(<特集>摂食障害の最近の動向) https://t.co/fMyQ0wdYZe なんかいいねついてたんで。摂食障害が裕福で美人で頭いい人が多いという火力高めなのはこちらです

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