著者
近藤 克則 太田 正
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.129-133, 1997-02-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
18
被引用文献数
14 4

発症後第14病日以内(中央値第1.5病日)に入院した初発脳卒中患者20人の下肢筋断面積をCTを用いて経時的に計測した.(1)「全介助群」で入院2週後の両側大腿,下腿筋断面積は,入院時の79~86%(両側大腿,下腿各々の平均80%,84%)と有意に減少し,4週時に69~79%,8週時に62~72%まで萎縮した.(2)「早期歩行自立群」では,2週時で96~100%と断面積を維持していた.(3)両群の「中間群」では,2週時に89~95%と有意に減少したが,8週時には入院時の94~99%(入院時と有意差なし)まで回復した.早期リハビリテーション患者でも廃用性筋萎縮は見られ,麻痺側でも十分な訓練により筋肥大をきたすが,回復には歩行訓練開始までの期間の3倍以上の長期間かかることが示唆された.

言及状況

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ちょっと昔の研究。 現状は長下肢装具歩行等の早期からの立位・歩行練習が推奨されてきているので解釈には注意が必要かも。 https://t.co/hwQ2XeE3MG
古い論文ですが… しっかり足底に荷重をのせることが重要な事がわかる。。。 https://t.co/EwfRNlfiar

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