14 0 0 0 OA 摂食嚥下障害

著者
小口 和代
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.358-362, 2017-05-18 (Released:2017-07-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1

摂食嚥下障害は生命維持に直結する障害である.65歳以上人口あたりの肺炎死は,男性は女性の約1.7倍,食物による気道閉塞死は約1.3倍であり,摂食嚥下障害関連死のリスクは性差がある.男性では喉頭位置低下,最大舌圧低下が女性より若い時期から起きており,嚥下機能の予備能が女性より低い.壮年期から摂食嚥下障害の予防・啓発が必要である.当科で関わった誤嚥性肺炎の性別・年代別の退院時経口摂取獲得率に差はなかった.超高齢者においても個々にリハビリテーション適応を判断すべきである.また,高齢者の食生活の問題点として,買い物の問題を挙げるのはより女性に多かった.IADL低下に対する社会的な食生活支援は,超高齢社会の重要な課題である.

言及状況

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誤嚥(誤嚥性肺炎)の発症率って男女差あるのかなと思って調べてみたら論文があった。 嚥下器官のサイズや位置には性差があって、嚥下の予備能低下は女性より男性の方が早く出現する、すなわち高齢化による嚥下障害や誤嚥をきやしやすいそうな https://t.co/k1wk8FkKcX
嚥下に関わる男女差について https://t.co/yKZrJXnfxp 65 歳以上人口あたりの肺炎死は男性は女性の約 1.7 倍、気道閉塞死は男性が女性の約 1.3 倍多い 原因としては男性の方が喉頭下垂しやすく(喉頭挙上距離延長),舌圧の低下が女性より早く起こり,慢性呼吸器疾患の合併が多い事などが影響しています
嚥下に関わる男女差について↓(日本語の文献です) https://t.co/RixL65ab2N 男性の方が女性に比べ、誤嚥性肺炎や窒息による死亡が多い。 原因としては男性の方が喉頭下垂しやすく、女性に比べ会話量が少ない(女性の方がおしゃべり好き)、慢性呼吸器疾患の合併が多い事などが影響しています。 https://t.co/gxKStw5IGp

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