著者
大畑 光司
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.121-127, 2021-02-18 (Released:2021-04-14)
参考文献数
8
被引用文献数
1

歩行運動において,正常と異常を区別する閾値の設定は非常に難しい問題である.一般に正常歩行は,健常者の歩行運動を基準とし,そこからの偏位として定義づけられることが多い.しかし,健常者の歩行にも幅があり,一概に正しい歩行のあり方を決めることは難しい.理論的に正常歩行とは効率的な倒立振子運動を形成し,両脚支持期の床反力を適切に制御されている状態である.この運動の効率のよい形成のためには,limb kinematicsの調整が鍵となる.Limb kinematicsの制御が適切に行われている状態を正常歩行であるとすることで,より臨床的な正常歩行の定義が可能になるかもしれない.

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https://t.co/UREUL0vloU 1歩行周期の運動→位置。位置→運動へ力学的エネルギーを一定に保つことが正常歩行に近いと言われている。
limb kinematics。難しい事を簡単に捉える感じ。まず難しい事の理解が必要だな。理想的な高強度の課題指向型 歩行トレーニングとは?が、ゴール。 https://t.co/nP10pXe6P7

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