著者
竹之下 誠一
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.76, no.7, pp.1539-1548, 2015 (Released:2016-01-30)
参考文献数
18

外科の臨床医として,外科医のアドヴァンテージを最大限に生かした臨床に直結する取り組みを行ってきた.様々な分野におけるパラダイムシフトとわれわれの歩みをふり返り,若い外科医へのメッセージとなりえるか,「外科の美学」という観点から考証した.1970年代の生化学的な手法に始まり,遺伝子工学の勃興時代,ポストゲノム,など相次ぐ研究のパラダイムシフトの中で,これらに即応し,2007年から,臨床検体と情報を基にした,「遺伝子発現解析を活用した個別癌医療の実現と抗癌剤開発の加速」を開始した.2012年には,福島の震災復興事業の一つとして,「福島医薬品関連産業支援拠点化事業」と継続的に発展している.福島県は,医療立県構想のもと,「臨床材料と臨床情報」を産業界で活用できる技術と体制の確立を目指してきた.医産連携「福島モデル」は,薬剤支援領域と医療機器支援領域の二本立てになっている.

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