著者
山下 仁 形井 秀一
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.142-148, 2004-05-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
41

鍼治療後に両側性気胸を起こしたとされる症例報告文献について、臨床鍼灸学の立場から概説した。解剖所見が示されている論文から、鍼灸臨床において肺または胸膜まで鍼が到達する例が予想以上に存在しており、その中の一部が気胸を発症し、さらにその中の少数例が重篤な症状に陥ることが示唆された。文献検索では国内外で23例の両側性気胸の症例が見出された。我々はこれらの症例から教訓を学ぶだけでなく、その背景にある教育内容の再検討やフェイルセーフの発想の導入についても考えるべきである。

言及状況

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鍼の医療事故まとめがあったよー\(^o^)/ 鍼治療と両側性気胸 https://t.co/XbmOwtsEYg 結構肺にぶっ刺しててワロエナイ…絶対やんない。またマウント取ってやろう。
@PKAnzug 文献や報道を聞く限りでは複数回、肺まで刺してしまうと痕跡が残るようにも思えたりするんですが、解剖のハードルが高いですかね?https://t.co/o5HoFax67I http://t.co/eHdBSOs880
国内の医学雑誌に報告された、はり治療による気胸の報告は52年〜97年で56件、87年から99年は25件らしい。賠償責任保険会社の報告によると75年から2002年で130件(うち約20件は支払いなし)とのこと。https://t.co/o5HoFax67I
はり治療と両側性気胸に関して。https://t.co/o5HoFax67I

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