著者
山口 厚
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.29, no.7, pp.869-879, 2009-11-13 (Released:2009-12-17)
参考文献数
2

刑事法領域で医療従事者にとって最も身近な話題である刑法の考え方, とりわけ過失犯の考え方について述べた. 刑罰の基本は犯罪を予防し, 私達の利益を保護することにあり, 故意犯処罰が原則である. 例外的に故意のない行為でも, 処罰の対象となるものが過失犯である. 故意犯では犯人に明確な意思があるが, 過失犯にはそのような意思がみられず, そのため本質的に処罰範囲が広くなる傾向がある. したがって, 過失犯の範囲を, いかにどのような形で限定するかが過失犯の基本的な問題となり, その中で特に重要なものとして信頼の原則がある. これに付随してチーム医療の場面での監督過失にもふれた. これからの医療現場において参考にしていただけたらと思う.

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山口先生の論文 信頼の原則と結果回避義務からすると硫酸で滑って転んだ人に対しては予見可能性は低いとはいえ過失傷害罪は成立しそう https://t.co/IF4VFFlCJL
https://t.co/IazI1Iqdf4 調べてたら出てきた山口厚先生の過失犯に関する説明、とても分かりやすい。
@kazu_clinica こんなの見つけました 山口厚「刑法の考え方―過失犯の考え方をめぐって―」(日本臨床麻酔学会vol.29)https://t.co/iULBPq1C0Z
@pic_chie 麻酔科の雑誌に載っている過失犯についてのわかりやすい解説を見つけました(なお解説は東大の山口厚先生) https://t.co/iULBPq1C0Z

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