著者
松川 正毅
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.807-812, 2011 (Released:2011-10-22)
参考文献数
17

本稿では,不法行為責任(契約責任も含めて)の概説から始めて,医療過誤訴訟の法理論の特徴を明らかにした.「違法性」などの考え方を例にして,不法行為責任の要件の変遷をたどり,過失概念の客観化について述べた.そして,わが国の医療過誤訴訟では,「医療水準論」が重要な役割を果たしつつあることを,判例を題材にして示した.この分野でも,要件の客観化が進んでいることを過失の推定や因果関係の推定理論を例にして記述した.さらに加えて,通説によれば慰謝料請求の対象となる「説明義務違反」による責任について説明した.

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医師は少なくとも説明義務違反ですし、私に言わせればワクチン と称して遺伝子製剤を打ったことの不法行為責任も契約責任も免れないと思われます。 https://t.co/qpOHaImMVl
医療過誤は民事上だと債務不履行責任か不法行為責任の二つの線で行くらしいっすな〜 前者であれば契約書に書かれてることは明確に追及できるはずのもんで準委任だから全部泣寝入りってわけでもない気がする。 https://t.co/vWYtnM8PCL https://t.co/fprNunBVRu

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