- 著者
-
江原 朗
- 出版者
- 日本臨床麻酔学会
- 雑誌
- 日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.7, pp.1029-1035, 2011 (Released:2011-12-13)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
-
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高齢化の進行や家庭の育児能力の低下から,夜間・休日の救急外来等の受診が増加し,勤務医の疲弊と退職が社会問題化している.こうした中で,病院における労働基準法違反が顕在化してきた.特に,当直が宿日直ではなく,夜間・休日の通常勤務であることが指摘されている.宿日直手当は,日給の3分の1程度の支給ですむものの,救急外来や臨時手術を夜間・休日に行った場合,割増賃金を支給する必要がある.継続性のある医療を構築するには,労働法規を遵守した労務管理が不可欠である.