著者
岩渕 真澄
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.288-295, 2014 (Released:2014-04-30)
参考文献数
6

脊椎疾患の診断において,画像検査は問診や身体所見から推察される疾患や病態を確認する手段である.現在の画像機器のほとんどが身体から取り出した情報をコンピューターによってデジタル化処理し画像へと再構築しているため,その過程においてさまざまなノイズやアーチファクトが入り込む危険性があることに留意する.また,再構築された画像を過剰評価してしまうという危険性を常に有していることに留意する.単純X線像は脊椎の配列や,不安定性を見るのに適している.X線CTは骨や骨化巣の描出に適している.MRIは軟部組織の描出に適している.X線CTとMRIは相補的であるため,両者をうまく組み合わせることで正確な診断につながることが多い.

言及状況

外部データベース (DOI)

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一般のX線撮影は全体の影絵の撮影をしています。またX線撮影では柔らかい組織(軟部組織)は同じような写り方をするので,脊椎骨の間隔がどうかということでしか推定できません。 X線CTでは同じような組織の差を強調することができ,横断像(輪切り像)しか撮像できない代わりに計算で他の断面を再構成できますが,椎間板と脊髄の区別は困難です。 https://www.jstage.jst.go.jp/ar ...

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