著者
中本 達夫
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.258-264, 2018-03-15 (Released:2018-04-07)

超音波解剖学の発展によって,腰神経叢とそれに由来する大腿神経,閉鎖神経,外側大腿皮神経,およびそれらの終枝のブロックは,より多くのアプローチが可能となった.腰神経叢は,Shamrock viewにより超音波画像上で周囲の解剖を鮮明に観察して実施できる.大腿神経は内転筋管ブロックまたは縫工筋下管アプローチにより,伏在神経とそれ以外の神経の分枝への効果を調節できる.閉鎖神経はその走行に基づいてさまざまなアプローチが報告された.下肢の神経ブロックは,術中鎮痛であれば中枢,術後鎮痛であればより末梢知覚枝を選択的に遮断する方法を選択できるようになってきた.

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内転筋管ブロック(ACB) TKAに対し、大腿神経ブロック(FNB)と比較して優位性はあるのか? 確かにACBは一過性の運動神経遮断はFWより少ないかもしれないけど、転倒リスクはFNBと ACBでは変わらないんじゃなかったか? そもそも1日目からリハビリする? https://t.co/dwYOhLYSQG https://t.co/jEfEtPEnBV
shamrock viewから硬膜、脊柱管内の描出方法。 https://t.co/HIOzruhiaI https://t.co/mv4p1rEXZe

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