- 著者
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家根 旦有
- 出版者
- 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
- 雑誌
- 頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.1, pp.9-14, 2018 (Released:2018-07-31)
- 参考文献数
- 8
- 被引用文献数
-
2
1
2017年にTNM分類は改定され(UICC第8版),HPV関連中咽頭癌は独立した項目として分類されることになった。HPV感染の診断にはp16免疫染色が用いられ,中咽頭癌はp16陽性中咽頭癌とp16陰性中咽頭癌に分けられた。p16陽性中咽頭癌において,T分類はT4aとT4bがT4に集約され,N分類はN1からN2bまでがN1に集約された。病理学的N分類はリンパ節転移の個数で分類されることになり,pN1は1〜4個,pN2は5個以上のリンパ節転移と分類された。また原発不明頸部リンパ転移がp16陽性の場合,p16陽性中咽頭癌T0とみなすことになった。p16陰性中咽頭癌ではリンパ節転移に節外浸潤の概念が導入され,それ以外は第7版と大きな変更はない。