著者
徳竹 忠司
出版者
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
雑誌
日本東洋医学系物理療法学会誌 (ISSN:21875316)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.27-34, 2016 (Released:2020-05-20)
参考文献数
13

身体に刺入した鍼を電極として低周波通電を行い、痛覚閾値の上昇が起こったという新聞報道により、鍼鎮痛は世界的に知られるところとなった。 鍼通電(EA: Electro-acupuncture)による痛覚閾値の上昇は、生体が有している鎮痛機構の賦活によるものであることが解明され、一応の決着が付けられた。以降、EAは鎮痛効果以外に末梢循環促進・神経機能の調節・筋伸展性向上・自律神経反応など現代医学的観点から多方面での応用がなされるようになった。現時点で共通理解がされている分類は以下の通りである。 【①筋肉パルス】対象組織:骨格筋。目的:筋内循環促進。通電周波数:1 Hz~10 Hz。通電時間:15分程度。 【②神経パルス】対象組織:体性末梢神経。目的:神経機能の調節。通電周波数:通常1 Hz。通電時間:15分程度。 【③椎間関節部パルス】対象組織:脊柱の椎間関節部周囲。目的:循環改善・支配神経の閾値の上昇。通電周波数:通常1 Hz。通電時間:15分程度。 【④皮下パルス】:対象組織:皮下組織。現在のところ臨床的な効果のみの観察にとどまっている。通電周波数:通常30 Hz~50 Hz。通電時間:20分程度。 【⑤反応点パルス】目的:自律神経反応。現段階では解剖学的な組織分類に従うものではなく、経験的に施術効果が得られる通電方法を総称している。 EAの施術による効果を引き出すためには対象とする患者が訴える症状の病態把握が重要であるため、面接・身体診察による情報収集の能力が必要となる。本稿ではEAの総論について概説を試みる。

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