著者
光畑 裕正
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.2-9, 2014 (Released:2014-03-12)
参考文献数
34

局所麻酔薬のアナフィラキシーの頻度は非常に少ないものの,発症すれば死に至ることもある.局所麻酔薬のアナフィラキシーについて,その機序と臨床症状を概観し,アナフィラキシーの治療を述べた.アレルギー反応では,遅延型アレルギー性皮膚炎が約80%と頻度は高く,アナフィラキシーは約1%程度とされている.局所麻酔薬使用時のアナフィラキシーは局所麻酔薬やバイアル瓶に含まれている保存薬,ラテックスが抗原となる.アナフィラキシーは迅速に診断し,治療をできるだけ早期に始めることが,治療を成功させる鍵であり,現在広く使用されている診断基準を示した.また,アナフィラキシー治療の第一選択薬は酸素,補液,アドレナリンである.局所麻酔薬使用時にアナフィラキシーが発症したときには,原因薬物の同定は臨床上必須のことである.局所麻酔薬を頻用するペインクリニック医師は,頻度が少ないといえどもアナフィラキシーの治療には習熟しておく必要がある.

言及状況

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局所麻酔のアナフィラキシーについては案外見落としてました。 バイアルのラテックスというのも、なるほどという感じ。 日本ペインクリニック学会誌 Vol.21 No.1, 2014 p2-9… https://t.co/GBRUWd8DdU
局所麻酔薬の副作用であるアナフィラキシー。局所麻酔薬はアミド型とエステル型に分類される。アナフィラキシーはエステル型(プロカイン、テトラカイン、ベンゾカイン等)に多い。一部アミド型(リドカイン、メピバカイン等)でも認められる。 https://t.co/Dm1sJJpbh6

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