著者
岡田 元三
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.1, no.6, pp.199-201, 1934-03-10 (Released:2010-02-16)

音叉を檢査するには本文の様な方法は使はず記録紙に記録させて計算するのが普通であるが著者は記録させずに工場向簡易測定法としてオッシログラフ廻轉數で直接見て音叉振動歎を求めたので其例を此處に述べる.此方法の特徴は測定時間に制限が無く長い程精確に測定出來る.又長い記録紙を使ふ必要がないから経濟的である.又オッシログラフさへあればクロノグラフは要らないと云ふ特長もあるが缺點とも云ふべき點は記録式と違つて注意して見取る必要がある.實験結果から見ると斯う云ふ方法でも工場用としては差支ない程度の精度が得られる.又注意すべき點は音叉の電流斷績接點を調節すると振動數が違つて來る事で一度標準局で檢定してもらつても安心は出來ない.出來る事ならば時々は使用状態で檢査する必要がある.音叉に風が當ると不規則な振動を初める有様が廻轉鏡で時々刻々見られるが其爲箱に入れて使ふ様に出來て居る.クロノメーターや音叉は温度誤差が意外に大きいから精密實験をやるには時計も音叉も恒温槽に入れねばならぬ.

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