著者
浅井 武 岩村 喜信 新居 章 浅井 芳江
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.944-948, 2017-06-20 (Released:2017-06-20)
参考文献数
19

Anterior cutaneous nerve entrapment syndrome(ACNES)は腹壁痛の原因として認知されておらず,本邦における小児の報告例はほとんど認めない.今回ACNESの2例を経験したので報告する.症例1,14歳,女児.運動中に右下腹部痛を発症した.血液・画像検査で異常なくCarnett’s test陽性であった.症状増悪あり腹直筋鞘ブロック施行するも効果なく受診後4か月で神経切除術を施行した.症例2,9歳,男児.原因不明の右下腹部痛あり,病悩期間は9か月であった.画像検査は異常なくCarnett’s test陽性にてACNESを疑った.手術希望あり神経切除術を施行した.ACNESは近年報告例が増加しており潜在的な症例数は多い可能性がある.検査所見は異常なく身体所見で疑うため疾患を認知することが重要である.局所注射も効果があるが,神経切除術が根治的で有効な治療と考える.

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Anterior cutaneous nerve entrapment syndrome(ACNES) CT、MRIでは異常所見なし。 疼痛部位がヒントになる https://t.co/LE6o938w4v https://t.co/7CpoWlSNvQ
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ACNES の診断基準 1.腹壁の片側一箇所に圧痛点がある.(trigger point) 2.圧痛点は腹直筋の外縁より内側で小さい範囲(<2 cm2)に限局 3.Carnett’s test が陽性. 4.血液検査・画像検査で異常を認めない 5.局所麻酔薬注入後疼痛が軽快する.(80%程度) 引用元論文 https://t.co/7CVzPOSD5K

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