著者
岡村 かおり 前田 翔平 飯田 則利 佐藤 昌司 米本 大貴 飯田 浩一 和田 純平 卜部 省悟
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.278-285, 2019-04-20 (Released:2019-04-12)
参考文献数
72

胎児内胎児は多胎の発生過程で一児が他児に取り込まれた稀な奇形で,奇形腫とは異なる病態であるが,予後に大きく関わるため両者の鑑別は重要である.大半は新生児期から乳児期に発見され,液体で満たされた囊胞内に骨構造を有する充実成分と,充実成分へ流入する血管を認めるといった超音波所見を呈し,診断の参考となり得る.今回,我々は比較的高度な身体器官の形成を認め,また特徴的な画像所見から,出生前診断された1例を経験した.腫瘤は出生後も増大し哺乳障害を認めるようになったため,新生児期に手術を行った.MRIやCTは脊椎構造の有無,栄養血管や周辺臓器との位置関係を把握でき,手術時期やアプローチ法の決定に有用である.

言及状況

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@outatimegoo @NazologyInfo 封入胎児は、50万出産に1例、報告数は全世界で200件余り(年間ではなく累計)と極めて稀です その一例が日本で発見され手術が行われた例がありますのでどうぞ(上のデータはこの論文冒頭から) https://t.co/Bdvr2vj0NE つまり、「日本でも相応数起きている」という事実をご存じなかっただけですね
ヒトは 脊索動物門  脊椎動物亜門   顎口上綱    硬骨魚綱     四肢動物下綱      有羊膜類       単弓類        哺乳類 の中でも 原始的な特徴を よく残している。 原虫のようなことも起きる。 出生前診断された 胎児内胎児の 1例 - J-Stage https://t.co/n8N6BeqZN2

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