- 著者
-
頭山 昌郁
中越 信和
- 出版者
- 日本緑化工学会
- 雑誌
- 日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
- 巻号頁・発行日
- vol.20, no.1, pp.13-20, 1994-08-10 (Released:2011-06-07)
- 参考文献数
- 28
- 被引用文献数
-
11
13
都市域の緑地を, 相観に基づいて, 森林 (W型), 散開林 (P型), 開放地 (O型) の3つの植生タイプに分けた。これらを地表の被覆状態に基づいて細分し, 全部で6つの相観タイプに類別した。これらの緑地でアリ相の調査を行い, 生群集の維持・保全に適した緑地の内部構造について検討した。その結果, Ao層の豊富なW型の緑地でアリの種数が最も多く, 樹林地と開放的な芝地の性格を併せ持つP型の緑地がこれに次いだ。アリ類の種多様性は, 環境の多様性に左右されているようであった。