著者
三島 亜紀子
出版者
日本ソーシャルワーク学会
雑誌
ソーシャルワーク学会誌 (ISSN:18843654)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-12, 2016 (Released:2017-10-23)
参考文献数
44

2014年の「ソーシャルワークのグローバル定義」で新たに登場し注目を集めた語句の一つに「社会的結束(social cohesion)」がある.本稿では,まず社会的結束の定義と,それが多くの国や国際機関で注目を集めるようになった経緯を概観し,比較的早い時期からこの概念を政策課題にあげてきたイギリスの事例を取り上げ,この語がソーシャルワーク領域で用いられるようになった背景を明らかにする.これらを通じ日本にいる個々のソーシャルワーカーがそれぞれの場でどのように社会的結束という語に向かい合うべきか考える一助になればと考える. ソーシャルワーク領域の社会的結束に関する議論では,社会的包摂の促進,持続可能な福祉の推進と共にこの概念が強調される傾向にあることを指摘した.そして,社会的結束が社会統制に直結し,ソーシャルワークと安全/リスクの古くて新しいアンビバレンスな関係を再現する可能性がある点を論じた.

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@hahaguma 「社会的結束(Social Cohesion)」の概念を援用したのでしょうが、これ自体が問題含みの定義のようですね。 https://t.co/R30aO5K2pJ

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