著者
河本 洋一
出版者
日本音楽表現学会
雑誌
音楽表現学 (ISSN:13489038)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.33-52, 2019-11-30 (Released:2020-11-30)
参考文献数
46

人間の音声を駆使した “ヒューマンビートボックス” という新たな音楽表現は日進月歩の発展をみせており、海外では愛好者のコミュニティや研究者らの間で、活発な議論が展開されている。一方、日本では技術面への関心は高いものの、 概念形成に関する議論は不足しており、その拠り所となる日本語の資料が必要であった。 そこで本稿は、世界最大の愛好者コミュニティの様々な論考や世界初の解説書などが示す内容に、国内外の “ビートボクサー” と呼ばれる演奏者らへの聞き取り調査の結果を加え、ヒューマンビートボックスの歴史的背景や音楽表現としての様々な特徴や可能性を整理した。その結果、日本におけるヒューマンビートボックスの捉え方と世界的な流れにはずれがあったことや、ビートボクサーAfra(本名:藤岡章)が世界と日本との架け橋となり、日本におけるこの音楽表現の発展に大きく貢献したことなどが明らかとなった。

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やっと読めた(2年も経ってた…) 論文 日本におけるヒューマンビートボックスの概念形成 2003年にFunky Fiesta at クラブチッタで見たAFRA @AFRAnowは本当に衝撃的だったなぁ https://t.co/l6oTEUW0xO ヒューマンビートボックスとボイパを混同している人にはプリントアウトして配りたい論文 https://t.co/x1GBBVTvAi
https://t.co/cbWkVw7TaV 日本で最初にビートボックスやったのラッパーだろうなと思ってたけどAfraも元々は韻シストと一緒にラップしてたのか
https://t.co/FLOsrG3fB9 オープンリソースでヒューマンビートボックスの歴史とAFRAに関する論文読めるのかなりおもろい。札幌国際大学短期大学部にいらっしゃるのか。ほええ。
世の中には色々論文があるもので、日本のBeatBoxコミュニティの研究もある。 ヒカキンも影響を受けたビートボクサーAfraのコミュニティ内での影響を論じた論文がこちら。 https://t.co/ajON4F4wIM https://t.co/QemTNNPmnd
とある資料を探してたら、それとは全然関係ないけど面白そうな論文を発見! 日本におけるヒューマンビートボックスの概念形成 〜世界的な潮流と日本人ビートボクサー “Afra” との関わりから〜 河本 洋一 https://t.co/l6oTEUDRjG あとで読んでみる!
『日本におけるヒューマンビートボックスの概念形成:世界的な潮流と日本人ビートボクサー "Afra" との関わりから』がJ-Stageからお読みいただけるようになりました!査読付評論論文ですが、一般の方でもお読みいただけます。 https://t.co/W0OaNaM4fu

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