著者
伊藤 耕介 Chun-Chieh Wu Kelvin T. F. Chan Ralf Toumi Chris Davis
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.98, no.1, pp.5-17, 2020 (Released:2020-03-26)
参考文献数
46
被引用文献数
1 13

台風の移動の基礎的な理解はかなり成熟しているが、注目に値する研究の進展が近年も見られる。本論文では、単純化された順圧モデル・精緻な物理モデル・データ解析によって、主に2014年以降に得られた台風の移動に関する新しい概念や既存の概念に関する新たな知見を集約する。これには、台風の移動に関する環境場と台風の相互作用、および、予測可能性の研究を含んでいる。指向流・βジャイア・非断熱加熱といった従来の概念は依然として重要であるが、台風の進路を説明するメカニズムをより正確に理解することは、さらなる進路予報の精度向上に向けて、重要な基礎をなすであろう。

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@bomb_akyura @micchi1205 @bomb_akyura 台湾地形では、この効果よく研究されています。数百キロ離れた場所では循環場の変化、100~200kmぐらいだとチャンネリング効果とよばれる効果が効いて、経路が島を避けるように進むことが知られています。ハワイでの研究例は知りませんが。↓の5節。 https://t.co/ngPmG98T1w

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