著者
岡田 夏美 矢守 克也
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.241-256, 2019 (Released:2019-12-23)
参考文献数
39

近年,わが国では,学校防災教育への期待が高まっている。学校防災教育の推進のための議論には,“何を教えるべきか”,という政策的な“規範論”と,教師の側の“現実論”が存在する。 そうした議論をさらに整理すると,4つのフレームワークが存在することがわかった。すなわち,1防災の教科化,2総合的な学習の時間での実施,3既存の教科での実施,4教科横断的な実施,である。本稿では,それら4つのフレームワークに対して行われている議論や,調査の結果などをもとにして,それぞれのフレームワークが,防災教育の“規範論”と“現実論”の 共存を目指す中で,どのように評価できるかを考察した。本稿では,クロスカリキュラムの概念のもとでの防災教育の展開が,今後の学校教育現場において必要であることを結論とした。

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学校防災教育を規定する 4 つのフレームワークに関する評価-クロスカリキュラム化をめざして https://t.co/EXzWxow4lH

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