著者
隠岐 さや香
出版者
科学技術社会論学会
雑誌
科学技術社会論研究 (ISSN:13475843)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.53-63, 2021-05-20 (Released:2022-05-21)
参考文献数
21
被引用文献数
1

日本の場合,経済学は受験の際に「文系」とされながらも数学が重視される分野である.学校基本調査によると,1980 年代には男子学生の比率がきわめて高く,女子学生は物理学分野と同程度しかいなかった.しかし,この30 年間で女子学生数は増えて,その伸び率は,理工系の中で最も女子学生比率の高い生物学分野の上昇率を上回っている.数学の利用という共通点を有しながらも,理工系諸分野と動向が異なる背景には何があるのだろうか.また,このような傾向は今後も続きうるのだろうか.本稿では経済学分野の歴史的経緯や文化的背景を確認した上で,日本の学部および大学院の経済学部分野における女子学生比率の動向を検証する.その上で「天賦の才」概念や,学問対象におけるジェンダー・バイアスといった問題に関する先行研究を踏まえて,経済学と女性の関わりにおける特徴を考察し,自然科学・工学諸分野との比較を試みる.

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